Rupert Neve Designs RNDI – DI (ダイレクトボックス)

だいぶ前ですが、 Rupert Neve Designs RNDI という DI (ダイレクトボックス) を買いました。

RNDI

DI と言うとギターというよりはベースのイメージが強いのですが、録音、特に DAW など宅録でギターを録音する場合にはとても重宝する機材です。

DI には色々な使い方があるのですが、全く何も加工されてないそのままのギターの音と、エフェクターやアンプを経由して完全に作り込まれた状態の音を同時に録音するために探していました。

Rupert Neve Designs RNDI サウンドハウス
Rupert Neve Designs RNDI
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ダイレクトボックスとは?

DI について説明したのですが、難しい…
なかなかいい説明が浮かびませんw

この辺りの技術的な話は専門ではないので良く分からないというのもありますが、エンジニアではなくギタリストにとっての DI と言うと何から書いていくといいのかなぁ。

難しい。

なので、まずは一般的な説明から。

DI とは
ハイインピーダンスをローインピーダンスに変換する
とか
アンバランスの信号をバランスに変換する
ためのものです。

ライブハウスとかでよく見かける BOSS DI-1 とかはまさにこれのための機材ですね。

BOSS DI-1 サウンドハウス
BOSS DI-1
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ライブでギターに挿してるシールドをそのままミキサーに送るようなケースがどの程度あるのか分かりませんが、そういうことをしたい場合に使うのが DI です。

ただ、これだけなら普通に家で録音するときには必要ないわけですよ。

なぜなら、最近のオーディオインターフェイスには殆ど Hi-Z用の端子が付いてるので、特に DI を使うまでもなくギターの録音はできるわけで、更に言えば Axe-Fx みたいなアンプシミュレーターとか、アンプについてるキャビネットシミュレーターを使う場合には全く関係ないですしね。

ならなんで?
って話ですがw

要は、ギターの生の音を録音する時に、
アンプを鳴らしながら録音したい
とか
アンプ鳴らしつつ、キャビネットシミュレーターを通した音とギターの生の音を同時に録音したい
とか、
そういうことをしたいなと思ったからです。

DIの用途
ダイレクトボックスの用途

図にするとこんな感じです。

最近はレイテンシーなんて殆ど無くなってきてるので、BIAS AMP とか何でもいいのでプラグインのアンプシミュレーターを DAW 上でかけながら録音すればドライ音を気分良く録音することはできます。

が、ここでの主役はあくまでもボードで作った音だったり、アンプのキャビネットシミュレーターを通したウェット音で、ドライ音はバックアップ的な要素なんです。

基本的な音作りはアンプでやって、それを純粋に録音したい。
でも、ミックスしてみたらなんか違う、って時にドライ音にDAW上でアンプシミュレーター使って別な音にしてみる、とか。

まぁ、そんな感じで使いたいわけです。

もちろんアンプシミュレーターでオーディオインターフェイス的な使い方が出来るような機種の中には Line 6 Helix みたいにこの手の機能を標準で持っているものも有りますが、一般的なオーディオインターフェイスを使う場合、単体では難しかったりするので、DI が必要になってくるんです。

Line 6 Helix LT サウンドハウス
Line 6 Helix LT
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ダイレクトボックスの種類

数ある DI の中から RNDI を選んだ理由を書いて行きたいのですが、
そもそもそんなに種類あんの?
って感じでしょうか?

これが、意外と種類があるんですよ。
しかも、結構価格帯が違うんです。

ライブハウスで見かけるような最低限の機能のものから、レコーディングで使われるような多機能なハイエンドなものまで様々。

まず、大きく2つに分けるとパッシブタイプとアクティブタイプの 2種類。主流はアクティブタイプだと思います。

アクティブタイプには Avalon U5 のようにプリアンプが付いているモデルもありますし、V5 とかになると ReAmp機能まで付ていたりして、もはや何がなんだか分からないくらい多機能なモデルもあります。

Avalon Design U5 サウンドハウス
Avalon Design U5
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音の違いもあるのですが、そもそも用途が違うものが「ダイレクトボックス」というかジャンルに同居しているので、DI と一口に言っても色々な DI があって、それぞれに特徴がある訳です。

そんな感じで必然的に種類も多くなってくるのかなと。

RNDI の特徴

では、RNDI の特徴について。

RNDI はアクティブタイプのダイレクトボックスです。

RNDI 裏

アクティブタイプなので 48V のファンタム電源が必要です。

パッシブと比べるとアクティブタイプの DI は音の変化が大きいタイプが多いですが、RNDI はアクティブタイプの中では素直な部類に入る DI だと思います。

劇的に音が変わるタイプではないのですが、ギターに使ってもベースに使っても明らかに音が良くなったような印象を受けます。

この辺りは、Rupert Neve という名前にやられてるだけかも知れませんが、たとえプラシーボだったとしても、プレイヤーにとっては悪いことではないので、「良くなった」と感じるならありなのかなと。

そもそも何と比較しているのかという話ですが、ギターに挿してあるシールドの音をそのまま聞くことは難しいので、オーディオインターフェースの Hi-Z端子に挿した音と比較して「良くなった」と感じるので、ぜひ試してみてほしいです。

どこが変わったのかを明確に説明するのは難しいのですが、聞いたら分かるレベルで変わります。

これはシールドを変えるのに近い感覚です。
それよりも分かりやすく変わるので試す価値はあると思います。

これだけでも RNDI を選ぶ価値があるレベルですが、一般的なダイレクトボックスと比較して面白いのはここからです。

スピーカーモード

RNDI スピーカーモード

RNDI は入力レベルを切り替える機能が付いていて、使い方によって2つのモードを使い分けることができます。

通常の DI として使う場合には INSTRUMENT を選びますが、SPEAKER を選ぶことで、RNDI をヘッドアンプのスピーカー出力とキャビネットの間に接続してその音を録音することが可能になるんです。

RNDI 接続例
オフィシャルサイトの説明

要は、ヘッドアンプから出た音をそのまま録音できるわけで、キャビネットシミュレーターが付いてないアンプでもラインで録音できると言う事です。

これだけならキャビネットシミュレーターでも出来ることなのですが、RNDI の素晴らしいところは、録音時点ではキャビネットやマイクの味付けが付いていない音を録音できると言う事なんです。

キャビネットシミュレーターを使った場合には、録音時点でキャビ+Micを選択して録音する形になるので、あとから別なキャビネットやマイクに変更することはできません。

さらに言えば、一般的なキャビネットシミュレーターって選ぶことが出来るキャビネットやマイクの種類ってそこまで多くないんですよ。

私が使っている Mesa/Boogie MARK FIVE 25 にも CAB CLONE D.I. というスピーカーシミュレーターが付いていますが、Closed back か Open back かの2択です。

その前に使っていた Blackstar HT-5R Combo も 1×12 か 4×12 の選択肢しかなかった気がしますし、まぁ、だいたいアンプに付属のキャビネットシミュレーターってこんなもんだと思います。

単体のキャビネットシミュレーターの場合、Two notes Torpedo のような物もあるにはありますが、基本的にある程度決まった音の中で設定をいじれる程度のものがほとんどです。

Two notes Torpedo LiveTwo notes Torpedo Live
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特にアンプ内蔵のキャビネットシミュレーターを使う場合、「アンプ自体は気に入ってるけど、キャビネットシミュレーターがいまいち」とか「ブギーのヘッドを使いたいけど、キャビネットは1960Aが良い」とかそうい事って結構あると思うんです。

そういうストレスが無くなるというか、意識しなくてよくなるというのは結構大きなメリットだと思います。

録音時点ではキャビネットが確定してない状態で録音できるので、あとから DAW 上で Two notes Torpedo Wall of Sound などを使って好きなものを試せるんですよ。

これって、かなり凄いと思うんですよね。

そして、出来そうでなかなかできないんですよ。

リ・プリアンプ

リ・プリアンプってなんだよって思いますが、そう書いてあるのでそのまま使います。

オフィシャルの説明を引用すると以下のようなことらしいです。

これは RNDI を “リ・プリアンプ” として活用できることを意味します。つまり、レコーディングしたトラックを外部のプリアンプに通し、サウンドを良くする作業を行う場合に使用することができます。インターフェイスのチャンネル出力を RNDI に接続し、RNDI の出力をプリアンプ(の+48Vファンタム電源を持ったXLR入力)に繋ぐことで、インターフェイスから出力された信号をプリアンプで処理するための適切なレベルに変えることができます。
RNDI – Rupert Neve Designs _ Hookup, Inc

分かったような分からないような書き方ですが、本家の英語の説明を見ても似たような内容なので、一度録音したものに対して再度プリアンプを通すことが出来るよ、っという感じなんでしょうね。

その言葉のまま「リ・プリアンプ」っぽいです。

最初にこれを読んだ時には「リアンプボックスとして使えるのでは?」っと思ったのですが、「RNDI の出力をプリアンプに繋ぐ」と言う事なので、ギターアンプには使えなそうです。


っとまぁ、こんな感じの特徴を持ってる DI です。

  • 音が良い
  • スピーカーとキャビネットの間の音をインターフェイスに送ることが出来る

簡潔にまとめるならこんな感じでしょうか。

ただ、結局は

Rupert Neve だから

なのかなと。

冗談みたいな理由ですけど、購入を決めた時点での理由は半分以上これだと思います。

あと、デザインがカッコいい。

Rupert Neve Designs RNDI サウンドハウス
Rupert Neve Designs RNDI
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ほかに検討した DI など

最後に、DI を買おうと思ったときに検討したほかの DI で良かったものを中心に当時の感想とともに何個か紹介したいと思います。

ちなみに、RNDI についての当時の感想はこんな感じでした。

まさに一言でまとめられていますw

Radial J48

当初 DI を買おうと思って探し出した時点での第一候補は Radial J48 でした。

なぜ?っと問われたらスタンダードっぽいから。

良く分からないですけど、いろいろな所で使われる感じで書かれているし。

あまり印象に残ってない音、っというのが正直なところで普通、っというかいわゆるギターの生音というか、そういう印象だった気がします。

味付けのない DI と言う意味では良いのかもしれませんが、インターフェイスの Hi-Z と比べた時にあえてこちらを選ぶ意味があるのか?っと言う感じと言うか。

もちろん、それだけが DI を導入する目的ではないのでだから悪いわけでは無いのですが。

Radial J48 サウンドハウス
Radial J48
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Radial JDI

で、こちらが第二候補。
というか、そもそも Radial の 2つの中で選ぼうと思っていたように思います。

J48 と比べて JDI が良さそうだなと思った点は、単純にパッシブだからだったと思います。

探し出した時点では「なるべく音が変わらない」事が「良いDI」だと思っていたので。

ベースに使った場合は良い印象でしたけど、ギターには物足りないというか、あえて使う意味が音的にはないかなと感じたような記憶があります。

Radial JDI サウンドハウス
Radial JDI
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Acme Audio Motown D.I. WB-3

これは全く知りませんでした。

これは思いっきり音が変わりました。

ただ、パッシブと言われたら納得する感じの変化の仕方というか、変化の仕方が自然な感じだと思います。
わざとらしさがないというか。

DI の概念を完全に覆されたというか、ギターをこれに挿して、そのままインターフェイスにつないで録音した音が結構そのまま使える音になるんじゃないかと思うくらい良い音になります。

モータウンという名前そのままですが、クリーン系のカッティングとかに使うとまんまあの感じになるイメージの DI でした。

DI ってギターを意識した商品ってあまりないイメージですが、これはギターに向けてデザインされている気がしました。

Acme Audio Motown D.I. WB-3
Acme Audio Motown D.I. WB-3
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G_2Systems R.D.I.

これも全く知らなかった製品です。

なんと表現したらいいのか難しいのですが、ある意味衝撃的な DI でした。

物凄く音が早くなります、タッチとかがもろに分かる感じと言うか。

凄く良かったですが、その分お高い。

ちょっと予算オーバーでしたね。

G_2Systems R.D.I.
G_2Systems R.D.I. / 楽天

Avalon Design U5

一時期ベーシストがこぞって使っていたイメージがあります。

気にはなっていましたけど、純粋な DI と言うよりもプリアンプ的なノリが強いのかなと勝手に思っていました。

やはりベースとの相性は抜群でした。

なんとなく思いっきり音が変わる感じなのかなと思っていたのですが、思っていたよりは素直な音で、ギターに使った場合には癖のない使いやすい DI だと思います。

が、少し高い。

Avalon Design U5 サウンドハウス
Avalon Design U5
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Avalon Design V5

これは完全に予算オーバーだったのですが、一応。

リアンプまで一台でこなせるのはデカい。

U5 の延長と言うよりは全然別な音に感じました。

個人的にはこっちの方が好きです。

素直に音が良くなる感じで、変な味付けではなく R.D.I. 的なアプローチと言うか、音がすっきりして綺麗になる。

ただ、そこまで劇的に変わる感じもなくバランスのとりやすい扱いやすい音だという印象です。

ただ価格がね、ちょっと現実的じゃない価格になってしまうので、リアンプ機能を含めて、そのあたりをどうとらえるかなのかなと。


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と言う分けで RNDI を選んだわけですが、探し出す前と後では DI に対しての考え方が結構変わりました。

探し出す前は、ダイレクトボックスを通すことによる音の変化は少ない方が良いと思っていましたけど、結局その比較対象になる音を聴くすべがないわけですよね。

インターフェースのHi-Z 端子の音と比較することは出来ますけど、あの音が「良い音」だと感じるギタリストがどの程度いるのか、って話なんですよ。

だったら、別にそこと比べるのではなくて、自分の理想に近い音になってる方が良いのかなと。

ちなみに、DI と言えばベースなイメージがありますけど、ベースの場合はアンプとラインのミックスを使う事が多いので、より良い DI を使う事がギターに比べると理想の音に近づける手法として現実的だからなのかもしれないですね。

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