HKM L111 と Mogami 2534 でパッチケーブルを作る方法

前回の HKM L111SL と Belden 8218 に引き続き、今回は HKM L111 と Mogami 2534 を使ってパッチケーブルを作ってみました。

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続いて HKM L111(L) と Mogami 2534 で作ってみました。 これはちょっとメンドイ。 L111側の穴が二芯ギリギリで、片側は入ったけどもう片方は入らず… 仕方ないのでバラして熱収縮チューブで絶縁しつつ通してなんとか導通。 これを何本もやるのはしんどいから次に作るとしたら2549でやってみます。 #HKM #日の出光機製作所 #l111 #パッチケーブル #パッチケーブル自作 #シールド #自作 #自作シールド #diy #ギター #エレキギター #patchcables #guitar #electricguitar #pedalboard #pedalboards #guitareffects #ペダルボード #guitargear #guitarlife #guitargeek #guitarnerd #guitarplayer #guitarist #guitarman #ギタリスト #mogami #mogamicables #mogami2534

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最初に書くのもなんですが、これはかなり面倒でした。

今まで作ってきた中でも難易度の高い組み合わせだったと思います。

ハッキリ言ってお薦めは出来ませんw

が、誰かの参考になればと言う感じで、作り方をご紹介します。

Mogami 2534 でパッチケーブルを作ろうと思った経緯

まずはここから書いていかないとですよね。

今回は、サブボード用のパッチケーブルを作るというのが主目的で、ついでに気になっていたプラグやらケーブルを試してみよう、と言う感じで色々と試しています。

ここ数年メインで使っているケーブルは、だいたい下記の3種類です。

メインのボードはこれらのミックスで使っていますが、メインは Lava Cable TightRope かな?と言う感じ。

パッチケーブル以外は VOVOX を使っているのですが、VOVOX にハマってから単線のケーブルにハマってしまい、徐々にパッチケーブルも撚線から単線に置き換えています。

VOVOX protect A
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3種ともソルダーレスのケーブルですが、ソルダーレスケーブルの前は、Mogami 2534 を使った自作のパッチケーブルをメインで使っていました。

ちょうど 「Mogami 2534 を使ったシールドの作り方」なんかを書いていたころですね。

Mogami 2534 からソルダーレスケーブルに移行したのは、スイッチャー(Free The Tone ARC-3)を導入した際に、必要なパッチケーブルの数が倍増し、Mogami 2534 で自作するのがしんどかったからです。

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Mogami 2534 はとても好きなケーブルなので、今でもシールドとして使っていますし、マイクやラインのケーブルとしても使っていて、パッチケーブルとしても、どこかで使いたいなと思っていました。

Mogami 2534 サウンドハウス
Mogami 2534
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で、今回。
サブボードならスイッチャーも無いし、ケーブルの本数的にも少なくて済むので良いかなと。

ちょうど日の出光機製作所の HKM L111 という小型プラグも気になっていたので、組み合わせたらどうかな?っと思い、Mogami 2534 で久しぶりにシールドを作ってみました。

パッチケーブルに使ったパーツ

今回使ったのはパーツはこんな感じです。

プラグ日の出光機製作所 HKM L111 (L)
ケーブルMogami 2534
ハンダKester44
その他熱収縮チューブ / ふっ素樹脂粘着テープ


HKM 6.3mm パッチ用 エル型Phone Plug 【L111ラージ】モノラルプラグ 対応ケーブルΦ5mm-Φ6mm 日の出光機製作所

Mogami 2534 サウンドハウス
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ソルダーレスの場合にはプラグとケーブルだけで良かったのですが、今回はハンダやら熱収縮チューブやらが増えています。

フッ素樹脂粘着テープは必須ではないのですが、今回使ってみて便利だったのでお薦めです。


ふっ素樹脂粘着テープ ASF-110
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工具は、半田ごてとワイヤーストリッパーくらいですが、今回はワイヤーストリッパーがあった方が良いと思います。


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パーツ選びの注意点

今回使ったプラグは HKM L111 (L) です。

HKM L111 には Mサイズと Lサイズ の2種類があり、使用するシールドの太さが太い場合には Lサイズを使う必要があります。

元々カナレ GS-4 等や前回使った Belden 8218 など、比較的細いギター用シールドケーブルを想定して設計されていたようで、Mogami 2534 などの太めのケーブルや2芯/4芯のケーブル向けには設計されていません。

とりあえず、Mogami 2534 と組み合わせる場合には L (ラージサイズ) の L111 を使わないとダメです。
(実際には L でもギリギリです…)

今回に限りませんが、熱収縮チューブは困ったときに色々と使えるので、ある程度の口径を持っていると安心です。

HKM L111 と Mogami 2534 を使ったパッチケーブルの作り方

工程は一般的な TSフォーンジャックを使たアンバランスケーブルと変わりません。

  1. Mogami 2534 を必要な長さに切る
  2. 熱収縮チューブを適当な長さに切り Mogami 2534 に被せておく
  3. Mogami 2534 の被膜を剥き シールドを束ねておく
  4. コールド側の芯線を剥いてシールドと一緒にホット側の被膜に巻きつける
  5. ホット側芯線の被膜を適切な長さ剥き束ねて予備半田
  6. プラグのチップ部分に予備半田
  7. プラグにケーブルを通してホット側をハンダで固定
  8. シールド側をハンダで固定
  9. 熱収縮チューブを被せて収縮

大体こんな感じですが、実際にはこれよりもちょっと面倒でした。

何故かと言うと、プラグにケーブルが通らなかったので…

まぁ、その辺りの話は後ほど。

詳細な工程

では、写真を交えて詳細な手順を紹介します。

まずはケーブルを必要な長さにカットして、被膜を剥ぎます。

HKM L111 & Mogami 2534

被膜を剥く長さは、最短でもプラグの真鍮のスリーブの部分からチップに届く長さを確保します。

Mogami 2534 被膜を剥ぐ

長くても後でカットすればよいので、少し長めにしておいた方が無難ですね。

シールドを束ねて避けておきます

Mogami 2534のシールド線を軽めに束ねる

次の工程でコールドの芯線とまとめるのでこの段階では軽くまとめる程度で。

コールド側の芯線(この場合は白)の被膜を剥きます。

Mogami 2534 コールド側芯線の被膜を剥ぐ

コールドの芯線とシールド線を束ねて、ホット側の被膜に巻き付けます。

Mogami 2534 シールドとコールドを束ねてホット側に巻き付ける

この時、出来るだけ薄く巻き付けるように意識するといいかなと。
太めだとスリーブ入りません…

ホットの被膜を剥ぎます。

ホット側の被膜を剥ぐ

ホット側の被膜を剥ぐ長さは注意が必要なポイントで、真鍮のスリーブ部分と接しないように長くなりすぎないようにします。

感覚としては、絶縁されている部分が少しスリーブから飛び出るくらいの長さにしておいた方が良いかと。

芯線を束ねて予備半田します。

ホット側の芯線を予備半田

プラグのチップにも予備半田します

HKM L111 予備半田

ケーブルの被膜の先端部分にふっ素樹脂粘着テープを貼ります。

ふっ素樹脂粘着テープを巻く

これは必須ではないのですが、こうする事でスリーブとシールド線を半田付けする際の熱で被膜が溶けるのを防止できますし、強度も増します。

ケーブルに熱収縮チューブを被せてから、スリーブにケーブルを通していきます。

HKM L111 に Mogami 2534 を通します

スリーブよりもケーブルの方が太いですねw

HKM L111 の想定としては
「ケーブルの被膜も含めてスリーブに収めつつ、スリーブの穴からハンダを流してシールド線とスリーブを半田付けする」
と言う感じだと思うので、Mogami 2534 との組み合わせは完全に想定外なんと思いますw

「プラグの穴を芯線がきれいに通過するか?」

「スリーブにシールドを巻き付けた部分が上手く収まるか?」
がポイントです。

ここまで来たらほぼ成功です。

ホット側の芯線とプラグのチップを半田で固定します。

ハンダでチップを固定

シールドとスリーブを半田で固定します。

スリーブとシールドを固定

スリーブの溝にハンダを流し、シールドとスリーブを固定させていきます。

シールドはどんどんハンダを吸っていくので、軽く固定する程度で良いと思います。

あまり量が多すぎるとホット側の芯線が解けると思うので、やりすぎないように。

ここまでで、ほぼ完成です。

ここから先の工程は、反対側も同様に作成し、導通テストで問題が無いことを確認してから行います。


熱収縮チューブでスリーブを覆い、収縮させます。

熱収縮チューブでスリーブを保護

汚い…

ヒートガンを持っていないので、半田ごてで収縮させましたが、そろそろヒートガン欲しいですね…

ヒートガン
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最後に、樹脂キャップをはめ込んで完成です!

HKM L111 の樹脂キャップをはめる

なのですが、この手順では片側だけ上手くいかなかったので、追加の工程が発生しました。

芯線がプラグの穴を通らないと言う問題が発生…

片側は問題無かったのですが、反対側は芯線を通そうとしたところ、どうやっても通らないと言う問題が発生しました…

HKM L111 の芯線を通す穴は直系 2mm との事ですが、かなり細いです。

4芯の Mogami 2534 の場合には芯線を2つ通さないといけないのでかなりギリギリだったんのでしょうね…

問題が発生した側はどうやっても通らないので、被膜を剥いで熱収縮チューブで絶縁して強引に通しました。

まず、ホット側の芯線の被膜を長めに剥き、束ねて予備半田します。

芯線を束ねた状態

芯線に細めの熱収縮チューブをかぶせて収縮します。

芯線に熱収縮チューブをかぶせます

この状態でプラグに挿しこみ、ハンダで固定します。

ハンダで固定

これでもかなりギリギリな感じでした。

と言う感じで、かなり面倒でしたが何とか完成。

HKM L111 / Mogami 2534

HKM L111 と Mogami 2534 で作ったパッチケーブルの音

まさに Mogami 2534 と言う感じの音です。

癖が無い。

のですが、正直に言うと少し物足りなく感じました。

単体で聴けば、悪くは無いです。

が、Lava の TightRope とか Belden 8218 の方が好きかもしれないなと。

まぁ、圧倒的に長さが短いのでボード全体で考えないと音の話は出来ないのですが…

今回のまとめ

音は悪くは無いですが、ここまで手間をかけて作る価値があるか?
っと言われると、何とも言えないかなと。

とにかく、HKM L111 は 4芯のケーブルには向いていないことが分かったので、2芯の Belden 8412 とか Mogami なら 2549 あたりで作ったほうが良いかもしれないです。

まめると「HKM L111 と Mogami 2534 の組みあわせは非常に作りにくい」という感じですかね。

個人的には HKM L111SL と Belden 8218 で良いかなぁと。

パッチケーブルって結構な本数が必要ですよね。

そして、エフェクターを変えたり、配置を変えるたびに必要な本数や長さが変わります。

でも、余裕をもった長さのケーブルはボード内では邪魔になるので、出来るだけジャストサイズで作りたいですよね。

っとなると、結局ソルダーレスが良いのかなと。

前回も書きましたけど HKM L111SL は構造上ケーブルに殆ど負荷がかからないので、気軽に作り直しができます。

対して、L111 の場合には、樹脂パーツを一度はめ込むと、おそらく破壊しない取り外せないんじゃないかなと。

なので、作り変えるごとに樹脂パーツが必要になる訳ですよ。

当然、熱収縮チューブも切って外さないといけないですし、気軽には作り直せないよなと。

なので、よほどのこだわりが無い限りは HKM L111SL を使ってソルダーレスケーブルを作ったほうが絶対に楽です。

音も申し分ないし。

L111 が悪い訳ではないです。

このサイズで色々なケーブルを使えるのは本当に凄いのですが、コンパクトなサイズなので、細かい作業が必要になります。

このプラグはそれなりにシールドを作りなれていないと、正直しんどいかなと感じました。

おまけ

実は L111-TRS と言うステレオのプラグも購入したんですよね…


HKM 6.3mm エル型ステレオ Phone Plug L111-TRS プラグ 対応ケーブルΦ3mm-Φ6mm 日の出光機製作所

どの線材で作るか悩み中です。

間違いなく今回よりも難易度が高いです…

作れるかな…

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